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あやめ

昨日は、俳人・河東碧梧桐についての勉強会でした

膝と膝に月がさしたる涼しさよ

という句について、「登場人物はひとりかふたりか」、という意見が交わされました。

私は、「膝を交える」という言葉の連想から、「ふたり」と思ったのですが、

「膝と膝の間」なんていう韓国映画が昔あって、そうなると「ひとり」だし、

そもそも膝は「ふたつでひと組」と数えるのか。

なんだか色々考えつつ、帰宅途中の電車の中で、松浦寿輝の「あやめ 鰈 ひかがみ」を読んでいると、今度は「ひかがみ」という言葉がわからず、辞書を引くと、

ひざの裏側のくぼんでいるところ

と、ありました。

なんとなく、「体の一部」を指す言葉のような気はしていたのですが、頭のあたりと勘違いしていました。「こめかみ」とごっちゃになっていたか

あやめ 鰈 ひかがみ (講談社文庫)

あやめ 鰈 ひかがみ (講談社文庫)

著者:松浦 寿輝

あやめ 鰈 ひかがみ (講談社文庫)

ある年の暮れの東京で、同じ夜に起こった三つの出来事を描いた、短編集。微妙に登場人物がリンクしているので、連作短編集と言ってよいと思います。

「あやめ」は松浦版「ロスタイム・ライフ」(去年放送していたドラマ)で、

「鰈」は松浦版「銀河鉄道の夜」とは思ったのですが、「ひかがみ」はなんだろ?

ちょっと浮かびませんが、「外神田の路地裏の鳥獣店」という舞台設定に、生死の間を行き来する感じが魅力的でした。

もうひとつ読んだ本。

めぐらし屋

めぐらし屋

著者:堀江 敏幸

めぐらし屋

堀江作品にしては珍しい、低血圧でぽわんとした感じの、でも仕事はきちんとできるし、生活を丁寧に楽しんでいる、アラフォーと思われる女性が主人公。(私のイメージはドラマ「アンティーク西洋骨董洋菓子店」の小雪

特に大きな事件も起こらず、とりとめのない連想や風景の描写が淡々と描かれるあたりは、「堀江ワールド」全開なのですが、新聞の連載小説ということで、かなり読みやすく書かれています。

夏目漱石風に言うなら、「余裕のある小説」か。。。

衣をぬぎし闇のあなたにあやめ咲く 桂 信子

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